子どもに関する悩みと行政の役割。
2026/06/07
子どもの不登校に悩む家庭は多い。
全国的にもたくさんの保護者やその家族が、得体の知れない不安の中に閉じ込められている。
けれどもそれは「不登校」に限ったことではない。
様々な障害をもつ子どもの家庭…。
学習に遅れを感じている子どもをもつ家庭…。
子どもの進路に漠然とした不安を抱く家庭…。
そのような「子どもに関する悩みや不安」を正しく解決する方法とは何か?
そう思って、誰だって一度はネットで検索することはあるだろう。
「子どもの不登校」「子どもの学習不安」「子どもの進路」…、それらが検索キーワードとなる。
で、検索した結果…、最初にヒットするのは、大抵の場合が地元の「教育センター」や「教育委員会」などの行政機関である。
それが悪いワケではない。それでいいんだと思う。
だがしかし、行政機関に家庭内の悩みや不安を解決するだけの方策など、本当にあるのか…、って疑りたくもなる。
だって行政機関は、あくまでも行政機関でしかなく、普く市民に平等なるサービスを提供することがその根源的な役割なワケであるからだ。
だから、いちいち各家庭の内側に入ってきて、あまつさえ、子どものことで頭を抱えて悩むその保護者と膝を交えて対話するなんてことは、まず考えられないことなのである。
誤解を怖れずに言う。
行政機関には行政機関にしかできない「やり方」で、保護者の悩みと向き合う。
端的に言えば、保護者の悩みや不安を「行政の中だけ」で解消しようとする。
だから俗に言う「たらい回し」が時として発生する。
つまり責任の所在が行政の中でグルグルと回り続けるのである。
この最終的な「責任の所在」というのが、行政期間においてはとても重要なことになる。
対応に少しでも瑕疵があったら、その責任を取らせる場所(人物)を明確にしておく必要があるからだ。
なんだかイヤな話だが、それはそれで公務員の世界では長年続いてきた常識である。
決して最終責任が「上席者」…、間違ってもその部署の「長」には及ぶことのないしくみの中で公務員は仕事をしている。
よって時には、というよりは大抵の場合は現場の担当者が責任を取らされることになる。
これを俗に「トカゲの尻尾切り」などと言うワケだ。
話を戻す。
子どもの不登校を初めとする「家庭の問題」に、行政は正しく向き合おうとする。これは間違いない。
つまり行政に悪意はない。
ただ、ある一定のラインを超えた状況に対しては、正確に言うなら「行政が請け負ってはいけない」案件もある。
そのような案件に出くわした場合、前述した「たらい回し」が発生する。
で、相談に行った保護者は途方にくれる。そして疲れ果てる。
その果てに「民間の相談機関」であるボクのところに転がり込んできた保護者の何と多いことか…。
ボクは行政を否定しているのではない。
行政には行政の領域がしっかりとあって、その領域を超えた時には、「どうにもならない」ことがあるんだってことをちゃんと知ってもらいたかっただけなのである。
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