先生…、そこ頑張らないと。
2026/04/22
授業が「わからない」、授業が「つまらない」…、そういった生徒(特に中学生)が散見される。
「わからない」なら「わかる」ように授業を改変すればいい。
「つまらない」なら「おもしろい」授業を構築すればいい。
だが先生の立場からすれば、これは一筋縄ではどうにもならない永遠の難問である。
生徒が「わからない」と言うなら、放課後に残して「わかる」まで教えてあげればいいと思うだろう。しかし現行の制度上では、それはできない。先生は放課後にまで教科を指導することなんてできない話なのである。
代わりに、「わからない」生徒に対して定年後の元先生たちが控えていて、放課後なんかにそういった子どもたちを集めて教え直していたりする。
で、これはある種のブラックジョークでもあるのだが、とある生徒がこんなことを言っていた。
「教えてもらうのはいいんだけど、ボクは去年、あの先生に教わってわからなくなったんです」と。
これって、とても重要なポイントだ。
かつて「わからない」授業を何年もやっていた先生が、定年後に、はたして「わかる」授業をすることができるのか…だ。
先生の中には、生徒の「わからない」状態がどういった状態であるのかについて「わからない」まま授業を進めている人々がいる。「わからない」ことが「わからない」のである。
そういった先生に限って、「こんなこともわからないなんて信じられない」と言う。そしてそれは、その先生にとっては、まったくの正直な感情なのである。
ボクは時々思う。
高校生であった一時期、ボクは勉強がら完全に遠ざかった生活をしていた。だから勉強がまったくできない…、授業がまったくわからい状態を経験している。
つまり、ボクは勉強が「わからない」を知っている。それを知っているから「わからない」生徒の心理が手に取るようにわかる。そしてこれは決して自慢なんかではなく、ボクの隠しておきたい「負の遺産」であった。
けれども、その時の「わからない」が、教師になった後のボクの仕事に対する方向性を変えた。
人間は、「わからない」状態から「わかる」状態への飛躍を果たした時に、小さな、いや、ホントはとてつもなく大きな達成感を得る。その達成感(喜び)を知っていたから、ボクは目の前の生徒にも、その飛躍を果たしてもらいたいとする野心をもって授業を担当した。
「わかる」生徒への授業なら、実は誰だってできる。知識の奥深さだけでも怠らなければ、決して彼らからの不興を買うことはないだろう。
しかし「わからない」と焦っている、そして「つまらない」と感じている生徒への授業には、途方もない工夫と時間が必要だ。片手間ではそういった生徒の欲求を満足させることはできない。
現実の先生には「そんな時間はない」という。「そんな余裕はない」という。だから「なんとなくわかっている」であろう生徒に照準を合わせた授業でお茶を濁すのだ。
「わからない」…、だから「つまらない」生徒は、このようにして永遠に置き去りにされたまま、学年末に「評価」だけが下される。大抵の場合、そういった生徒の評価は「2」である。
つまり「2」が大量に輩出されているということだ。けれどもそれではマズいことを先生も承知しているから、その「2」に該当する生徒の何割かを「3」にする。授業態度が良好で、提出物が完璧であれば、ホントは「2」なのに「3」がつく。
結果、評価は「3」なのに本当は「授業がわからいままの状態」な生徒が多数誕生する。
では、どうすればいいか。
「わからない」生徒の発掘から正しく丁寧に行わなければならない。生徒に対するヒヤリングである。そしてそのヒヤリングの結果「わからない」が発覚した時、そのフォローをするのは、絶対に授業を担当していた先生に限る。
「そんなことやってる暇がない」ってか?
その他のすべての仕事を投げ打ってでも、例え管理職と喧嘩をしようとも、そこのところは絶対に怠ってはならない。
現実では厳しいことは重々承知である。けれどもそれをやりきる覚悟が必要だ。
でなければ、「わからない」だから「つまらない」状態にある子どもの大半が授業から逃げ出していくであろう。「授業からの(精神的な)逃走」である。
そういった状況に置かれている子どもたちの中から「確信的不登校」が生まれる。これは間違いない。
一刻を争う大問題…。
それが「授業がわからない」「授業がつまらない」問題なんだ。
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